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よくある質問

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質問 カウンセリングは、ただ話を聴いて貰うだけなのですか?
答え  カウンセリングは、《対話》を通して行われます。一見すれば、カウンセラーは来談した方が話されるのをただ聴いて、時折、相槌を打ったり短い言葉を呟くだけで何もしないかのようですが、来談者にとって、自分の話を遮られたり批判されたりしないで、「あなたは、そんなふうに感じたのですね」と共感的にかつ真摯に聴いて貰う体験は、日常生活での雑談とは違って感じられます。相手にどう思われるかを気にして手放せないでいた装いを徐々に解いて自己を表出し、それに対して受け止められているのを感じ、自分の気持ちに添った応答を得ることを繰り返す過程で、意識を自分のこころに向け続けて奥底に隔離していた想いに行き着き、自己存在の根底に降り立ちます。そこで、これまでは自分の一部でありながら疎遠だった側面に触れて交流を深め、自分本来の正直な声を聴き、数々の傷や瘢痕を調べて対処し、新たな出発に備えます。そうした経過を通して、自分が内面で覚える感覚が変化して、「楽になった」と感じられるようになります。それに伴って、物事の受け取り方・考え方・反応の仕方などもこれまでとは微妙に違ってきます。
 ただ話を聴いて貰うことが、実は、自己変容の、恰好の容器になっています。
質問 カウンセリングは、どんなペースで、どれくらい、通えばいいのですか?
答え  カウンセリングに必要な回数や期間は、来談される方の問題とか症状の如何およびこころの健康状態によって、さまざまです。また、カウンセリングの目標を、たとえば、当面の問題の解決や症状の改善にするか、より深い自己理解やパーソナリティの変化にするか、などによっても異なります。
 毎週1回から複数回、隔週1回、3週間に1回、月1回などのペースで来談される方、必要に応じて随時来談される方、そしてまた、1回から数回で終了される方、長期に亘って継続される方、諸条件を鑑みて期間限定で来談される方など、色々な場合があります。基本的には、カウンセリングの初期は週1回、決まった曜日と時間に来談され、その後は経過に即してカウンセリングの間隔や期間を相談して決めていきます。
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質問 カウンセリングをずっと続けるかどうか分かりませんが、
 1回だけでも行っていいですか?
答え もちろん、結構です。自分ひとりで悶々と苦悩し続けるのは、非常に過酷な状況です。捌け口がなく感情がどんどん膨張し、考えは延々と堂々巡りする、八方塞がりの閉塞感を自制しようとするだけでも疲労困憊してしまいます。そうした状況で、取り敢えず一度来談して話をされるならば、それだけでもこころが随分と軽くなることがよくあります。それに、いったんこころの積荷を下ろして一息つくことで新たな展開へのきっかけが生まれたりもします。それから、今後もカウンセリングを継続するかどうかを決められては、いかがでしょうか?
  当室では、来談された方自身のご意思に反して継続を勧めることは、決してありません。
質問 カウンセリングは、普通に生きていかれない変な人たちが受けるのですか?
答え こころの問題や病気を恥じ忌み嫌う風潮は、一昔ほどではありませんが、まだ根強くあります。況して、自分がそのために薬やカウンセリングを必要とすることに抵抗を覚える人は少なくありません。一度でもそうした経験をすれば、自分が《変な人》以外の何者でもなくなるように思ったり、生涯拭い去れない《変な人》の汚名を着せられてしまうかのように感じる人たちがいます。

 「カウンセリングを受けようと思う自分は、やっぱり、おかしいのでしょうか?」

 「自分の問題なのに、自分で何とかしようとしないで人に頼ってしまっても、それで本当にこれから自立していけるのですか?」

 こうした不安の声がよく聞かれます。確かに、自分が直面している困難な事態や苦痛に対して弱音を吐かないで自力で解決しようと懸命になること自体は、奨励されるこころ意気です。
けれども、私たちは、いつも何でもひとりで出来るほど万能ではありませんし、こころもからだも万全というわけにはいきません。だからといって、全く無能で迷惑ばかりをかけるというのでもありません。誰にでも《変》な部分や《変》さが際立つ時があります。自分の不具合で辛い現状を事実としてありのままに認めることは、激しい痛みを伴うことがあるとしても、非常に大切であり、それが解決への第1歩になります。そして、必要な援助を求め、他者からの援助を受け容れることが出来るのは、社会生活をするうえで大切な能力であり、こころの健康な営みの1つです。こころが不調な時にカウンセリングを受けようとするのも、解決に向かう有効な手立てを講じようとする健康なこころの部分がしっかり機能しているからです。カウンセリングを受けることでこころの状態が改善し、自分なりに力を発揮することができるようになれば、それはとても健康的かつ生産的な決断です。
 また、カウンセリングは、《変》でない状態の時でも、たとえば、自己探求をしたい場合、自分に潜在する能力や可能性をもっと引き出すことを目的にして行う場合、日常生活を快適に過ごすための休憩所にする場合、などもあります。ご自分のさまざまなニーズに合わせてカウンセリングを是非活用して下さい。
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質問 今、メンタル・クリニックに通院していますが、
 そちらでカウンセリングを受けることができますか?
答え 当室に来談されている方の中には、医療機関で薬物治療を受けながら、しっかりと確保された時間枠の中で自分のこころの状態を改善するために、カウンセリングを続けられる場合が少なからずあります。けれども、治療経過においてカウンセリングを見合わせた方が良い段階とか主治医の治療方針などもありますので、先ずは、主治医と相談されてから、ご連絡下さい。
質問 自分のことでなくても、相談してもいいのですか?
答え ご家族、友人、職場の人のことなどで相談に来る方もおられます。ご本人が来談されなくても、その人に対する周囲の人たちの関わり方を工夫することによって、あるいは、ご本人を取り囲む環境を調整することなどによって、事態が改善されることがよくあります。
質問 相談の秘密は、守られますか?
答え カウンセリングを有効に行うためには、来談された方とカウンセラーとの信頼関係が何よりも大切です。それを保証するのが守秘義務ですので、臨床心理士には守秘義務が厳しく課せられています。来談者の個人情報および相談内容は、その内容が自他に危害を加える場合または法による定めがある場合を除いて、来談者の同意なしに他者に開示されることは断じてありません。    
  どうぞご安心下さい。
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